【結論】VDSLサービス終了で使えなくなる人は?対象を見分ける3つの手順

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壁に並んだ電話の差込口と光コンセントを丸印で示し、VDSL終了の対象を見分けるポイントを説明した画像

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VDSLが終わると聞いたけれど、うちのマンションはVDSLしかないから、どうなるのか分からなくて不安です。

この記事では、VDSLサービス終了について解説します。

ところが公式の案内を3社ぶん読み比べると、終わるのは全部の建物ではありませんでした。

分かれ目は、あなたの建物にある設備です。

VDSL終了で切り替えが必要な建物と、そのまま使える建物の違いをまとめた早見表

この記事は、NTT東日本・NTT西日本・ドコモ光の3社の案内文を実際に読み比べて書いています。

さらに、賃貸の管理側で入居者の相談を受けていた経験から、現場で実際に起きることも添えました。

知らないまま放っておくと、対象の建物なのに切り替えが進まず、ネットが止まってしまう可能性があります。

逆に、対象外の建物なら慌てる必要はありません。どちらなのかは5分ほどで判断できます。読み終えたら、そのまま次の行動に移せる形にまとめました。

なお当サイトの記事は、コンテンツ制作ポリシーにもとづいて公式情報を確認したうえで作成しています。

目次

【結論】VDSLサービス終了で使えなくなるのは誰?分かれ目は建物にある

最初に、この記事のいちばん大事な答えをお伝えします。

それぞれ順番に見ていきましょう。

建物の共用部に光配線方式の装置があるかどうかでVDSL終了の対象が分かれることを示した図

光配線方式の設備がある建物は、切り替えが必要になる

切り替えを求められているのは、2つの設備が両方そろっている建物です。

建物の共用部に、VDSLの装置と、光配線方式の装置がどちらも置かれている状態を指します。

この場合、より速い光配線方式に移ってもらう、という案内になっているのです。

「光配線方式の装置(光スプリッタ)」と「VDSL/LAN配線方式の集合装置」が併設されている一部建物にて「VDSL/LAN配線方式」をご利用のお客さまについて、通信速度が速い「光配線方式」をご利用いただくこととさせていただきます

出典:NTTドコモ「ひかり配線方式への移行のご案内」

つまり「VDSLだから対象」ではなく、「光配線方式も使える建物だから対象」という考え方になります。

VDSLしかない建物は、そのまま使い続けられる

ここが、多くの人がいちばん心配している部分です。

結論を先に書くと、光配線方式を使えない建物は、引き続きVDSLで使えます

これは筆者の推測ではなく、公式の案内文にはっきり書かれている内容です。

「光配線方式」をご利用できないお客さまについては、引き続き「VDSL/LAN方式」にて「ドコモ光」をご利用いただけます。

出典:NTTドコモ「『ひかり配線方式』への移行のご案内」

NTT西日本も同じ趣旨の一文を出しています。

なお、「ひかり配線方式」をご利用できないお客さまについては、引き続き「VDSL/LAN方式」の安定的な提供に努めてまいります。

出典:NTT西日本「『ひかり配線方式』への移行のご案内について」

ただし、後半で説明するとおり新しく申し込むことはできなくなっていますので、そこだけ注意してください。

「ある日いきなり止まる」わけではない理由

急に止まったらどうしよう、と思ってしまいますよね。

公式の案内は、期限を示したうえで「切り替え工事をすれば使い続けられる」という書き方になっています。

つまり、代わりの手段が用意されたうえでの切り替えなのです。

対象のお客さまは「光配線方式の装置」が併設されている建物であるため、光配線方式への切り替え工事を実施することで、引き続きアクセスサービスがご利用いただけます。

出典:NTTドコモ「『ひかり配線方式』への移行のご案内」

また、対象になる人にはダイレクトメールなどで案内が届くことも明記されています。

何の連絡もないまま突然止まる、という流れではないわけですね。

だから最初に確かめるのは、自分の建物のタイプ

ここまでを整理すると、やることは1つに絞られます。

自分の建物に光配線方式の設備があるかどうかを確かめることです。

スクロールできます
建物のタイプこれからどうなるか
光配線方式の設備もある切り替え工事が必要
VDSLの設備しかないそのまま使える
建物の構造で工事ができないそのまま使える

見分け方は部屋の差込口を見る手順で具体的に説明します。

いつから変わった?VDSLサービス終了の期日を公式3社で並べる

ネット上の情報は日付がばらばらなので、公式の発表だけを並べて整理します。

1社ずつ確認していきます。

NTT東日本・NTT西日本・ドコモ光が案内している内容を並べて比べた図

NTT東日本が終わらせたのは「新規の申し込み」

NTT東日本の案内を読むと、書かれているのは新規申込の受付終了です。

今使っている人が使えなくなる、という記述は見当たりませんでした

対象は2段階に分かれています。

スクロールできます
対象になる建物新規申込の受付が終わった日
光配線方式と併設されている建物2023年10月23日
VDSL単独で利用者がいない建物2024年10月24日

出典はNTT東日本の併設建物に関するお知らせと、単独設置の建物に関するお知らせです。

NTT西日本が示した期日と、その中身

一方でNTT西日本は、今使っている人向けの期日を示しました。

ただし対象は、あくまで併設されている一部の建物に限られています。

「ひかり配線方式の装置(光スプリッタ)」と「VDSL/LAN方式の集合装置」が併設されている一部の建物において、「VDSL/LAN方式」をご利用のお客さまについては、2026年2月1日以降、通信速度が速い「ひかり配線方式」をご利用いただくこととさせていただきます

出典:NTT西日本「『ひかり配線方式』への移行のご案内について」

「一部の建物において」という条件が付いている点が大切なところです。

ドコモ光の案内はどう書かれているか

ドコモ光のようなサービスは、NTTの回線を各社が自社サービスとして売る仕組みです。

この仕組みは光コラボレーションモデルと呼ばれ、今回の案内の対象にも含まれています。

ドコモ光の案内には、期限と、その後の扱いがセットで書かれていました。

対象建物において、2026年1月31日(土曜)までに光配線方式への切り替え工事が完了しなかった場合は、VDSL/LAN配線方式のサービスが継続利用いただけなくなります

出典:NTTドコモ「『ひかり配線方式』への移行のご案内」

NTT西日本の日付と、ぴたりと重なっていますね。

期日が過ぎた今、どう考えればいいのか

公式が示した期日は、すでに過ぎています。

とはいえ、これで話が終わったわけではありません。

設備の切り替え工事は順次進めていると案内されており、進み方は建物ごとに違うからです。

今できることは2つです。案内のダイレクトメールが届いていないかを確かめること。そして、自分の建物がどのタイプなのかを管理会社や契約先に確認することです。

期日そのものより、自分の建物が対象かどうかを見る方が確実といえます。

そもそもVDSLとは?電話線を使う仕組みをやさしく解説

言葉の意味が分かると、なぜ建物によって扱いが変わるのかも見えてきます。

ここは3分ほどで読めます。

マンションの配線が光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式の3種類あることを示した建物の断面図

マンションの中だけ電話線を使っている

VDSL方式とは、建物の中だけ電話線を使う配線のやり方のことです。

建物の共用部までは光ファイバーが届いています。

そこから各部屋までを、もともと通っている電話線でつないでいるのですね。

棟内共用スペースに設置した回線終端装置から各戸までは、既存の電話回線用ケーブルを利用します

出典:NTT東日本 フレッツ光「集合住宅の導入工事と配線方式について」

契約は光回線でも、最後の区間だけが電話線という形になります。

なぜ古い建物ほどこの方式なのか

理由はシンプルで、光ファイバーを通す配管がない建物が多いからです。

新しく配管を作るには工事が要りますし、費用も時間もかかります。

そこで、全部屋にすでに通っている電話線を使う方法が選ばれました。

建物を工事しなくてもネットが使えるようにする仕組み。それがVDSL方式の役割でした。だからこそ、築年数が経った建物ほどこの方式が採用されています。

光配線方式・LAN配線方式との違い

集合住宅の配線は、公式に3種類あると説明されています。

違いは部屋までの区間に何を使うかだけです。

スクロールできます
配線のやり方部屋までに使うもの部屋の差込口
光配線方式光ファイバー光コンセント
VDSL方式電話線電話の差込口
LAN配線方式LANケーブルLANの差込口

この表がそのまま、建物のタイプを見分ける手がかりになります。

速度が出にくいと言われる理由

電話線は、もともと音声を運ぶために引かれたものです。

そこに大量のデータを流すため、光ファイバーの区間よりも速度が出にくくなります

公式も、切り替えの理由として「通信速度が速い」方式への移行という言い方をしていました。

最新のパソコンとWi-Fiルーターに買い替えたのに速度が変わらない、というご相談を実際に何度も受けました。原因が建物側にあると、機器を新しくしても変わらないんですよね。

VH100-4ENなどのVDSLモデムを疑う前に、まず建物の配線を確かめてみてください。

なぜ終わるの?VDSLサービス終了の理由に公式が挙げた2つの事情

勝手に決められた気がして、もやもやしますよね。

公式が実際に書いている言葉だけを見ていきます。

事情1. 集合装置の部材費が上がり続けている

NTT西日本は、理由をかなり率直に書いています。

キーワードは部材費の高騰です。

2008年より「VDSL/LAN方式」を提供してきましたが、昨今の「VDSL/LAN方式の集合装置」の部材費高騰が続いている状況などを踏まえ、提供を維持していくことが困難となりつつあります。

出典:NTT西日本「『ひかり配線方式』への移行のご案内について」

集合装置とは、建物の共用部に置かれた、各部屋へ配るための機械のこと。

その部品が手に入りにくくなっている、という話です。

事情2. 電気の使用量を減らしたい

NTT東日本のほうは、少し違う書き方をしていました。

挙げているのは通信品質の向上と、電気使用量の削減です。

集合住宅における通信サービスの品質向上および電気使用量削減による環境負荷低減を目的として、VDSL/LAN配線方式から光配線方式へのリニューアル工事

出典:NTT東日本「新規申込受付の終了について」

どこが公式が挙げた理由
NTT西日本集合装置の部材費高騰
NTT東日本品質向上と電気使用量の削減

言い方は違っても、向かっている先は同じ光配線方式ですね。

「モデムが作られなくなる」という話の扱い方

ネット上では「VDSLのモデムが製造終了になるから」という説明も見かけます。

ただ、その表現は公式の案内文では確認できませんでした

公式が書いているのは、あくまで部材費が上がっているという事実までです。

営業の説明をそのまま信じないこと。「もう使えなくなる」と言われたときは、その言葉が公式のどこに書いてあるのかを確認してから判断すると安心です。

この点は勧誘への注意とも深く関わってきます。

手順1 部屋の差込口を見る:VDSLサービス終了の対象か見分ける

いちばん手軽なのが、部屋の壁を見る方法です。

道具はいりません。

光コンセント・電話の差込口・LANの差込口を写真で見分ける早見表

「光」と書かれた差込口があれば光配線方式

壁に光コンセントがあれば、部屋まで光ファイバーが来ています。

「光」の文字や、光ケーブルを差す丸い差込口が目印です。

この場合は、すでに光配線方式である可能性が高いといえます。

光コンセントがあるなら、切り替えの心配は小さくなります。すでに光配線方式なら、今回の案内の対象そのものに当てはまりません。

電話の差込口だけならVDSL方式

壁にあるのが電話線の差込口だけなら、VDSL方式の可能性が高くなります。

この差込口はモジュラージャックと呼ばれ、固定電話をつなぐ小さな四角い口のこと。

そこにVDSLの機械をつないでネットを使う形になります。

入居前は「光回線が使えます」と聞いていたのに、住んでみたら電話の差込口しかなかった。こういうご相談は本当に多かったです。

建物までは光が来ているので、案内としては間違いではないのが難しいところですね。

LANの差込口ならLAN配線方式

壁にLANケーブルを差す口があれば、LAN配線方式です。

電話の差込口より少し大きく、カチッとはまる形をしています。

今回の案内はLAN配線方式も対象に含まれていますので、VDSLと同じように確認が必要です。

スクロールできます
壁で見えるもの考えられる配線案内の対象か
「光」と書かれた口光配線方式対象外の可能性が高い
電話の口だけVDSL方式建物しだいで対象
LANの口LAN配線方式建物しだいで対象

差込口が複数ある部屋もあるため、部屋の四隅まで見てみてください。

LANの差込口に挿しても繋がらないなら、壁のLANポートが繋がらない4つの原因で原因を切り分けられます。

見ただけでは分からないときにやること

家具の裏に隠れていて確認できないことも、よくあります。

そんなときは、いま使っている機械の形を見るのが早道です。

電話線がささった小さな機械が1台あるなら、VDSL方式である可能性が高いといえます。

それでも分からないときの進め方
  • 機械の型番をメモに控える
  • 管理会社か大家さんに配線方式を聞く
  • それでも不明なら契約先の窓口に確認する

次の手順2で、聞き方をそのまま使える形にしておきました。

手順2 管理会社・大家さんに聞く:確認しておきたい3つのこと

建物の設備を把握しているのは、住んでいる人ではなく管理する側です。

そのまま伝えられる言い方も添えます。

確認1. 建物の配線方式はどれか

まず聞くのは、建物の配線がどの方式かという1点です。

「光配線方式ですか、VDSL方式ですか」と言葉を出して聞くと話が早く進みます。

そのまま使える聞き方

「インターネットの配線方式について確認したいのですが、この建物は光配線方式ですか、それともVDSL方式ですか」

専門の言葉を1つ出すだけで、担当者の調べる先が絞られます。

確認2. 光配線方式の設備が入っているか

次に聞きたいのが、今回いちばん重要な点です。

光配線方式の装置が共用部にあるかを確かめてください。

この装置は光スプリッタと呼ばれ、光を各部屋へ分ける役割を持っています。

この装置があるかどうかが分かれ目です。あるなら切り替えの対象になり、ないなら引き続きVDSLで使い続けられる、という判断になります。

確認3. 切り替え工事の連絡が来ているか

3つ目は、建物側にすでに話が来ているかどうかです。

設備の切り替え工事は順次進めていると案内されており、管理側に先に連絡が入るケースもあります。

集合住宅等に設置している光回線設備の切替工事を順次進めております。これに伴い、集合住宅等にお住まいのお客さまやオーナーさま、管理会社さまに対し、設備切替工事に関してお知らせします。

出典:NTT西日本「集合住宅等における光回線設備の切替工事について」

住人より先に、管理側が知っている場合があるわけですね。

「光回線対応」と言われても確認が要る理由

ここは、実際に相談を受けてきた立場からお伝えしたい部分です。

不動産の担当者が「光回線対応です」と答えても、それが光配線方式とは限りません。

建物までは光が来ているので、担当者に悪気があるわけでもないのです。

「光回線が使えると聞いていたのに、調べたらVDSLだった」。こうしたトラブルは、よくあるケースとして社内でも共有されていました。

あいまいな返事だったときは、管理会社や回線の窓口に直接聞くのが確実です。

賃貸と分譲で相談先が変わる

誰に相談すればいいのかも、住まいの形で変わります

賃貸なら管理会社か大家さん、分譲なら管理組合が窓口です。

聞くときはMDF室の開錠と工事の許可をまとめて確認する手順が使えます。

スクロールできます
住まいの形まず相談する先工事の判断をする人
賃貸管理会社大家さん
分譲管理組合総会などの合意

賃貸のネット環境については賃貸のネット回線に関する記事でもまとめています。

手順3 契約先に確認する:VDSLサービス終了の案内が来ているか

最後は、あなたが料金を払っている相手に聞く方法です。

ここまで来れば、答えははっきりします。

まず自分の契約先がどこかを確かめる

意外と、ここがあいまいな人は多いものです。

フレッツ光をそのまま契約している人もいれば、光コラボレーションモデルで他社と契約している人もいます。

毎月の請求先を見れば、どちらなのかが分かりますよ。

案内を出すのは、あなたの契約先です。ドコモ光を使っているならドコモから、フレッツ光ならNTTから連絡が来る形になります。問い合わせ先を間違えると話が進みません。

案内のダイレクトメールが届いていないか

公式は、対象者へダイレクトメールなどで案内すると明記しているのです。

つまり案内が届いていること自体が、対象である目印になります。

対象となるお客さまに対しては、ダイレクトメールなどで「ひかり配線方式」への移行手続きのご案内をさせていただきます。

出典:NTT西日本「『ひかり配線方式』への移行のご案内について」

心当たりのある封筒が届いていないか、探してみてください。

対象の建物が公開されている場合がある

案内の中には、対象となる建物の一覧を公開しているものもあります。

自分の住所や建物名で探せば、対象かどうかを自分で確かめられるわけです。

公開の有無は事業者によって違うため、案内ページを直接見てください。

問い合わせるときに伝えるとよいこと

電話をかける前に、手元にそろえておくと話が早いものがあります。

住所と、契約者の名前、そして今使っている機械の型番です。

そのまま使える聞き方

「この住所の建物が、VDSLから光配線方式への移行の対象になっているか確認したいです。対象の場合、工事の申し込み方法も教えてください」

対象だと分かったら、次は切り替えの流れに進みます。

対象だったら?光配線方式へ無料で切り替える流れ

対象と分かったあとの動き方をまとめます。

費用の話から入ります。

VDSLから光配線方式への切り替えを申し込んでから工事が終わるまでの5つのステップを示した図

工事費が無料になる条件

お金がかかるなら考えたい、と思うのが自然ですよね。

公式の案内では、移行にともなう工事費は無料と書かれています。

移行対象のお客さまは「光配線方式」への移行に伴う工事費は無料となりますが、お客さまの都合などにより、申し込み後一定期間内に移行が完了しない場合は無料の対象外となります。

出典:NTTドコモ「『ひかり配線方式』への移行のご案内」

ただし条件が付いている点は、押さえておきたいところです。

申し込みから工事までの進み方

手順そのものは、そこまで複雑ではありません。

契約先に申し込み、日程を決めて、当日に立ち会うという流れです。

切り替えまでの進み方
  • 契約先の窓口に、移行の対象かどうかを確認する
  • 対象なら、その場で移行工事を申し込む
  • 工事の日程を決める
  • 当日に立ち会い、機械を入れ替える
  • ネットにつながるか確認して完了

申し込みが早いほど、日程の選択肢も広がります。

工事の当日に起きること

当日は、部屋の中と建物の共用部の両方で作業が入ります。

光ファイバーを部屋まで通し、回線終端装置という機械を設置する流れです。

この機械は、光の信号をネットで使える形に変える役割を持っています。

お客さまのお申し込み内容によっては工事日当日に弊社サービスが一時ご利用いただけなくなる場合があります。

出典:NTT西日本「集合住宅等における光回線設備の切替工事について」

在宅勤務の人は、会議のない日を選んでおくと安心ですね。

無料の対象から外れてしまうケース

せっかくの無料も、条件を外すと適用されません。

公式が挙げているのは、申し込みから一定期間内に工事が終わらない場合などです。

スクロールできます
公式が挙げている条件無料になるか
対象の建物で移行工事を申し込む無料の対象
申し込み後、一定期間内に完了しない対象外になる
引っ越しをともなう移行対象外になる
オプションなど追加の工事別に費用がかかる場合あり

細かい条件は事業者ごとに違うため、申し込みのときに確認しておきましょう。

工事のときに必要になる共用部の鍵は誰が用意するのか

ここは、あまり書かれていないのに実際よく困る部分です。

光回線の工事では、共用部にあるMDFという配線盤を開ける作業が入ります。

この部屋はふだん施錠されているため、解錠の段取りが必要になるのです。

入居者の方から「工事の人に鍵が要ると言われたのですが、どうすればいいですか」と問い合わせを受けたことがあります。ご自身で用意しようとして困っていました。

結論としては、入居者が自分で用意するとは限りません

まず管理会社か大家さんに問い合わせれば大丈夫です。段取りは物件によって違い、立ち会いが不要なケースもあります。自分で何とかしようと抱え込まなくて構いません。

対象外だったら?VDSLサービス終了後もそのまま使える人

ここが、多くの記事で抜け落ちている話です。

順に確認していきましょう。

光配線方式を使えない建物は、引き続きVDSLで使える

VDSLしかない建物にお住まいなら、まず安心してください。

公式は、そうした利用者への提供を続けると明記しています。

「終了」という言葉だけが独り歩きしているのが、混乱のもとなのですね。

終わるのは「建物の切り替えができるところ」から。切り替えられない建物まで一律に止める、という案内にはなっていません。

ただし「新しく申し込む」ことはできなくなっている

この点は、正確に知っておいてほしい部分です。

使い続けられることと、新しく申し込めることは別の話になります。

公式は、VDSL単独の建物についても新規申込の受付を終えたと書いていました。

「VDSL/LAN配線方式の集合装置」が単独設置されている集合住宅の中で、サービスのご利用者さまがいない場合について、2024年10月24日(木)をもって、「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ VDSL/LAN配線方式」等の新規の申込受付を終了

出典:NTT東日本「新規申込受付の終了について」

つまり、その建物で誰も使っていない状態になると、新しく引くことは難しくなります。

引っ越し先を探している人は、この点も物件選びの材料にしておくと安心です。

速度に不満があるときの考え方

使い続けられるとはいえ、遅いのは困りますよね。

この場合、手を打てる場所は建物側建物以外の2つに分かれます。

スクロールできます
手を打つ場所やること相談する相手
建物側光配線方式の導入を要望管理会社・管理組合
建物以外工事のいらない回線を使う通信事業者

まずはVDSLのマンションで速くする手順のうち建物側から当たるのが順当です。

建物に光配線方式を入れてもらう相談のしかた

入居者から要望を出すこと自体は可能です。

NTT東日本は、光配線方式の設備を入れてほしいという要望を受け付ける窓口を設けています。

要望を出すと、専門のスタッフが管理会社へ案内する流れになっているそうです。

要望を出すときの流れ
  • まず管理会社・大家さんに相談する
  • 回線側の窓口に設備の要望を伝える
  • 建物側の判断を待つ

共用部の工事になるので、最後は建物側の判断になる点だけご承知おきください。

光配線方式に変えられないと言われたときの対処法

工事に来てもらったのに断られた、という声も実際にあります。

あきらめる前に、できることを整理します。

部屋まで通す配管が見つからないケース

いちばん多いのが、配管の問題です。

共用部までは配管があるのに、その部屋の分だけ見つからないということが起こります。

同じ建物でも、部屋ごとに条件が違うわけですね。

断られた理由を聞いておきましょう。「配管がない」のか「合意が取れていない」のかで、次に打つ手がまったく変わります。

管理組合の合意が必要なケース

共用部に手を入れる工事は、住人が単独では決められません

公式も、切り替えには管理会社の了承が必要だと説明しています。

VDSL/LAN配線方式の集合装置が単独で設置されている集合住宅にお住まいのお客さまが光配線方式へ切り替えるためには、管理会社さま了承のもと、建物共用部へ光配線方式の装置(光スプリッタ)の導入が必要です。

出典:NTT東日本「新規申込受付の終了について」

分譲なら、総会の議題に上げてもらう形になります。

自分の部屋だけ引き込むことはできるのか

一戸だけ光を引きたい、という相談も少なくありません。

できるかどうかは、建物の構造と所有者の許可の2つで決まります。

賃貸なら大家さん、分譲なら管理組合の許可が前提になるのですね。

「自分の部屋だけ工事したい」というご相談は受けたことがあります。建物に穴を開ける話になるので、確認なしには進められませんでした。

まずは許可が取れるかどうかを先に確かめるのが近道です。

それでも難しいときの受け皿

建物側がどうにもならないケースもゼロではありません。

その場合は、建物の配線を使わない方法に切り替える考え方があります。

スクロールできます
選択肢建物の工事向いている人
建物に光配線を入れてもらう必要長く住む予定の人
工事のいらない回線を使ういらないすぐ改善したい人
建物に入っている別の回線を使う建物しだい選択肢がある建物の人

どれを選ぶかは、住む期間と、いま困っている度合いで決めましょう。

オンラインゲームが目的ならahamo光でゲームがつまずく3つの原因、料金で選ぶならおてがる光ととくとくBB光の比較もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。

\ 長く住むなら光配線を入れる /

\ すぐ改善したいなら工事なし /

連絡が来たときに気をつけたい点:VDSLサービス終了に便乗した勧誘

ここは、公的機関が注意を呼びかけている話です。

知っておくだけで、防げるものばかりです。

公式の案内かどうかを確かめる

国民生活センターは、光回線の電話勧誘トラブルについて注意を呼びかけています。

相談のうち電話勧誘によるものが約6割を占めるとのことです。

訪問で来られたときの断り方はネット回線の訪問営業がうざいときの断り方で整理しています。

「契約中の事業者のサービスが使えなくなるので乗り換えが必要と言われて契約したが、」

出典:国民生活センター「光回線サービスの電話勧誘トラブルが増えています!」

まさに「使えなくなる」という言葉が使われているわけですね。

契約先を変えなくても切り替えはできる

大事なのは、今回の切り替えは配線のやり方を変える工事だという点です。

契約する会社を乗り換えなければならない、という案内にはなっていません。

公式の案内は、いずれも今の契約先での移行手続きを求める書き方でした。

「乗り換えないと使えなくなる」という説明が出てきたら、いったん止まってください。本当にその会社が、あなたの契約先なのかを確かめる場面です。

期限つきの割引は条件をそろえて比べる

今だけ、と言われると気持ちが急いてしまいますよね。

国民生活センターは、書面を見てから検討するよう案内しています。

電話勧誘の契約では、「説明書面」と「契約書面」の2つの書面が送付されます。

電話がかかってきた日に契約しないようにしましょう。

出典:国民生活センター「光回線サービスの電話勧誘トラブルが増えています!」

その日のうちに決めない、と先に決めておくと落ち着いて判断できます。

分からないまま契約を切り替えない

不安をあおられた状態で決めると、あとで困りやすくなります。

迷ったときの相談先も、公的に用意されているので覚えておいてください。

困ったときの相談先

当サイトの考え方は運営者情報にも記載しています。

乗り換えを決めたあとの手続きそのものは、また別の話になります。

事業者変更の切替日にやること3つに、当日の流れをまとめました。

VDSLサービス終了についてよくある質問

ここまでで触れきれなかった疑問をまとめました。

VDSLサービス終了で、今すぐ使えなくなりますか

いいえ、すべての人がすぐ使えなくなるわけではありません。対象は、光配線方式の設備も入っている一部の建物に限られています。詳しくは使えなくなるのは誰かの解説をご覧ください。

VDSLしかないマンションはどうなりますか

公式は、光配線方式を利用できない人には引き続き提供すると明記しています。つまり、そのまま使い続けられます。根拠は対象外だった人の解説にまとめました。

公式が示した期日はいつでしたか

NTT西日本とドコモ光は、同じ時期を切り替えの区切りとして案内していました。NTT東日本は新規申込の受付終了だけを示しています。日付の一覧は公式3社の期日で確認できます。

切り替えの工事費はかかりますか

対象者の移行工事費は無料と案内されています。ただし、申し込み後に一定期間内で完了しない場合などは対象外になります。条件は無料で切り替える流れにまとめました。

自分の建物が対象かどうか調べる方法はありますか

まず部屋の差込口の形を見るのが手軽です。そのうえで管理会社と契約先に確認すれば、はっきりします。手順は差込口を見る手順から順に説明しています。

光配線方式に変えられないと言われました

配管がない場合と、建物側の合意が取れていない場合とで対応が変わります。まず断られた理由を聞いてください。対処法は変えられないときの対処法にまとめています。

契約している会社を変える必要はありますか

公式の案内は、今の契約先での移行手続きを求める書き方になっています。会社の乗り換えを求める内容ではありません。詳しくは勧誘への注意をご覧ください。

VDSLを新しく申し込むことはできますか

新規の申込受付は、すでに終了したと案内されています。使い続けられることと、新しく申し込めることは別の話です。詳細は新しく申し込めなくなっている点で解説しました。

工事のとき、共用部の鍵は自分で用意するのですか

入居者が用意するとは限りません。段取りは物件によって違うため、まず管理会社か大家さんに問い合わせてください。詳しくは共用部の鍵についての解説をご覧ください。

「使えなくなる」と電話が来ました

まず事業者名とサービス名を確認してください。その日のうちに契約せず、書面を見てから判断するよう公的機関も案内しています。注意点は便乗した勧誘への対処にまとめました。

自分の建物で選べるものは賃貸・マンションのネット回線ガイドで確かめてください。

まとめ:VDSLサービス終了は建物で決まる

最後に、この記事の要点を振り返ります。

不安の正体は、たいてい自分がどちらなのか分からないことにあります。

逆にいえば、建物のタイプさえ分かれば、やることは自然と決まるのです。

今日できるのは、部屋の壁を見ることと、管理会社に一本連絡を入れることだけ。

まずは自分の建物に光配線方式の設備があるかを確かめてみてください。対象なら無料の切り替え工事を申し込み、対象外ならこれまでどおり使い続けられます。どちらでも、慌てて契約を変える必要はありません。

賃貸のネット環境については賃貸のネット回線に関する記事もあわせてご覧ください。

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