
プラン変更で20GBに増えたけど、何をどれだけ使うと超えるのか見当がつかない…。
この記事では、20GBがどのくらい使えるのかについて解説します。
調べると動画は18時間とも44時間とも書かれていて、答えが定まりません。
分かれ目は動画の画質で、ここを押さえれば自分で見積もれるようになります。
- 日本の平均は1契約あたり月およそ15,786MB
- 20GBは平均より少し多い水準
- 動画は画質しだいで約2時間から約64時間
- 超えても自動で課金されるのではなく速度が落ちる
- 足りないなら自宅のWi-Fi
この記事は、通信会社の公式ページと国の統計を1つずつ開いて数字を拾い直したものです。
調べても「32時間」「64時間」「90時間」と答えが違い、手が止まった経験はありませんか。
目安が分からないまま我慢すると、使えたはずのぶんを損します。逆に見当がつかないまま使うと、月末に速度を絞られて連絡にも困ります。
読み終えるころには、自分の使い方で足りるかどうかを言えるようになります。
数字の元は総務省「我が国の移動通信トラヒックの現状」と、通信会社4社の公式ページ。
この記事の調べ方はコンテンツ制作・運用ポリシーのとおりです。

【結論】20GBがどのくらい使えるかは動画の画質で決まる
まず、判断の土台になる数字をそろえます。
順番に見ていきましょう。
まず答え:20GBは日本の平均より少し多い
いちばん知りたいところから出します。
総務省の集計では、1契約あたりの月間データ量は15,786.1MB。
GBに直すとおよそ15.8GBなので、20GBは平均を4GBほど上回る水準になります。
| 見るところ | 目安 | どこの数字か |
|---|---|---|
| 日本の平均 | 1契約あたり月15,786.1MB | 総務省 |
| 動画の持ち | 約2.2時間〜約64時間 | ahamo公式から換算 |
| 超えたとき | 速度が落ちる(自動課金ではない) | ワイモバイル公式 |
つまり20GBは、多すぎも少なすぎもしないちょうど中間くらいの容量といえます。
動画は18時間にも44時間にもなる
いちばん幅が出るのが動画です。
公式の目安をそのまま20GBに当てはめると、約18時間から約44時間まで開きます。
同じ「動画を見る」でも、倍以上の差がつくということ。
この幅の正体は、あとで見るとおり「どの会社の目安を使ったか」と「どの画質で見たか」の2つです。どちらも書かずに時間だけ出すと、読む人は判断できません。
だから1つの数字で答えるのは無理があるのです。

画質を変えると約28倍ちがう
幅はさらに広がり、1つの数字には収まりません。
ahamoの公式ページには、いちばん高い画質といちばん低い画質の両方が載っています。
その上下を比べると、1時間あたりの通信量は約28倍の開き。
裏を返せば、画質を1段下げるだけで持ちが大きく変わるということです。設定を1か所触るだけなので、いちばん手軽な手といえます。
くわしい数字は画質を1段変えると20GBがどのくらいもつかが変わるで見ていきます。
「何時間」だけの記事に足りないもの
ここが、調べても答えが揃わない理由です。
「20GBで動画は約◯時間」とだけ書かれていても、画質と出典が書かれていなければ確かめようがありません。
実際、答えは32時間から90時間まで散らばっていました。
この記事では、どの会社のどのページから取った数字かを毎回そえます。自分の画質に置きかえて計算し直せるようにするためです。
数字そのものより、前提のほうが大事だと考えています。
この記事は通信量の話で保存容量は別
先に切り分けておきたい点があるのです。
「20GB」には、毎月のギガ(通信量)と端末の空き容量という2つの意味があります。
この記事が扱うのは前者、つまり毎月使えるデータ量のほうです。
ゲームアプリが入るか、写真が何枚保存できるか、という話は空き容量のほうです。Q&Aサイトではこの2つがかなり混ざっていました。
見分け方は「20GBはどのくらい」には保存容量を指す場合もあるにまとめました。
20GBはどのくらい使えるのか、用途別に当てはめる
動画以外の使い方も見ておきましょう。
いずれも公式の1GBあたりの目安を20倍しています。
ニュースサイトは約132,000ページ
文字中心のページは、ほとんど負担になりません。
au公式は1GBでニュースサイト約6,600ページとしていて、1ページ150KBで計算した数字だと明記しています。
20倍すれば約132,000ページなので、読み物だけで使い切るのは難しいです。
| 使い方 | 20GBの目安 | 元にした公式(1GBあたり) |
|---|---|---|
| ニュースサイト | 約132,000ページ | au:約6,600ページ(1ページ150KB) |
| メール(写真つき) | 約40,000通 | au:約2,000通(1通500KB) |
| メール(文字だけ) | 約400万通 | ソフトバンク:1通0.005MB |
| LINEの音声通話 | 約800時間 | au:約40時間 |
| LINEのビデオ通話 | 約60時間 | au:約3時間 |
| 音楽ストリーミング | 約230時間 | ソフトバンク:1時間87MB |
表の右の列を見ると、前提が会社ごとに違うことが分かります。
メールは写真の有無で100倍ちがう
同じ「メール」でも中身しだいです。
auは1通500KBで計算し、ソフトバンクはテキストメール1通を0.005MBとしています。
その差は100倍で、20GBの答えも4万通と400万通に分かれるわけです。
どちらも正しく、想定している中身が違うだけです。auは写真を添えたメール、ソフトバンクは300文字程度の文字だけのメールを見ています。
数字を見るときは、何を1通と数えているかまで確かめたいところ。
LINEの音声通話とビデオ通話
通話も、映像が付くかどうかで別物です。
au公式は1GBで音声通話が約40時間・ビデオ通話が約3時間としています。
20GBなら音声で約800時間・ビデオで約60時間という計算です。
毎日1時間しゃべっても、音声通話だけならまず届きません。ギガが減る原因を通話だと思っている人は、いちど見直してみてください。
通話まわりはWi-FiなしのLINE電話にかかる料金の記事にもまとめています。
音楽ストリーミングは約230時間
音だけのサービスも負担は軽めです。
ソフトバンク公式は、音質「中」の192kbpsで1時間あたり87MBとしています。
20GBなら約230時間ぶんなので、1日7時間以上流せる計算です。
ラジオアプリも同じ音声なので、負担の軽さは似た傾向になります。通勤中に流しっぱなしにしても、動画ほどは減りません。
音声の目安はラジコの通信料を公式の数字で見た記事でもくわしく扱いました。
公式が数字を出していないものもある
ここは正直に書いておくべき点です。
地図アプリやSNSについては、今回見た4社の公式ページに数字がありませんでした。
そのためこの記事でも、これらの目安は書いていません。
出典のない数字を並べても、読む人が確かめられません。分からないものは分からないと書くほうが役に立つと考えています。
実際の消費量は、スマホの設定画面でアプリごとに確認できます。
【核心】20GBがどのくらいかは公式3社でも2.4倍ちがう
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
3社とも自社の公式ページに書いている数字です。
ソフトバンクは1時間450MB
まずいちばん軽い見積もりから。
ソフトバンク公式は、YouTubeの標準画質を1時間あたり450MBとしています。
この数字で20GBを割ると、約44時間になる計算です。
同じページには1GB・3GB・8GB・10GBの表があり、10GBで22.3時間と書かれています。20GBぶんは、その表を2倍にした計算です。
ただし、ここでいう「標準画質」が何ピクセルなのかは書かれていません。
auは1分12MB
次は真ん中の見積もりです。
au公式はHD高画質720Pで1分あたり12MBとして、1GBで約1.5時間としています。
1時間に直すと720MBなので、20GBでは約27時間ぶん。
auは画質の名前と1分あたりのMBを両方書いているので、自分で計算し直せます。前提が見える数字は使い勝手がいいといえます。
同じページには、高速通信時は1080Pで再生される場合があるという注記もあります。
ahamoは1時間1.1GB
いちばん重い見積もりがこちら。
ahamo公式はHD720pを1分19MB・1時間1.1GBとしています。
20GBで割ると約18時間となり、ソフトバンクの答えの半分以下になるわけです。
| 公式 | 画質の呼び方 | 1時間あたり | 20GBだと |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 標準画質 | 450MB | 約44時間 |
| au | HD高画質720P | 720MB(1分12MB) | 約27時間 |
| ahamo | HD 720p | 1,100MB(1分19MB) | 約18時間 |
上と下で約2.4倍、時間にして26時間の差がついています。
ahamoだけが算出根拠を書いている
3社の中で、1社だけ計算のしかたを開示しています。
上記の数値はYouTubeが推奨するシステム要件に基づき、
「1Mbps(通信速度)=0.125MB/s(1秒あたりのデータ通信量)」として算出した論理上の目安です。
実際のデータ通信量は、視聴環境などによって変動します。
つまりahamoの数字は実測ではなく計算で出した上限寄りの値ということ。
だから3社の中でいちばん重い見積もりになっています。
根拠が書いてあると、数字がずれている理由まで分かります。この1行があるかないかで、目安の使いやすさは大きく変わります。
安全側で見積もるなら、ahamoの数字を使うのが無難です。
なぜ公式同士がそろわないのか
理由は2つに整理できます。
- 画質の呼び方も、指している中身も会社ごとに違う
- 実測で出しているのか、計算で出しているのかが違う
どれかが間違っているわけではなく、見ている条件が違うだけです。
公式ですらそろわないのですから、出典のない記事の数字が食い違うのは当然といえます。数字を1つだけ覚えるのではなく、幅で押さえておくほうが安全です。
そのうえで効くのが、自分の画質を確かめることになります。
画質を1段変えると20GBがどのくらいもつかが変わる
ここからは同じ公式の中での比べ方です。
すべてahamo公式の同じ表から取っています。
4Kは約2.2時間で終わる
いちばん重い画質から見ていきましょう。
4K UHDは1分150MB・1時間8.8GBとされています。
20GBを割ると約2.2時間なので、映画1本と少しで使い切る計算。
| 解像度 | 1分あたり | 1時間あたり | 20GBだと |
|---|---|---|---|
| 4K UHD | 150MB | 8.8GB | 約2.2時間 |
| HD 1080p | 38MB | 2.2GB | 約9時間 |
| HD 720p | 19MB | 1.1GB | 約18時間 |
| SD 480p | 8.3MB | 0.48GB | 約41時間 |
| SD 360p | 5.3MB | 0.31GB | 約64時間 |
右端の列が、この記事でいちばん見てほしい持ち時間の一覧です。

1080pなら約9時間
スマホでよく使われるのがこのあたりです。
HD 1080pは1分38MB・1時間2.2GBで、20GBなら約9時間。
1日20分ほど見ると、1か月で使い切る水準になります。
画質を「自動」にしていると、電波のいい場所ではこの画質まで上がります。通勤中に見るだけで足りなくなる人は、ここが原因のことが多いです。
この画質のまま外で見続けた場合の料金はWi-FiなしでYouTubeを見たときの記事で扱いました。
思ったより短いと感じた人ほど、画質を確かめる価値があります。
720pで約18時間
1段下げると、持ちは倍になります。
HD 720pは1分19MB・1時間1.1GBで、20GBなら約18時間。
スマホの画面サイズなら、1080pとの差はそれほど気にならないといえます。
1段下げるだけで見られる時間が倍になるので、費用対効果でいえばここがいちばん効く操作です。設定は数秒で終わります。
やり方は20GBのままでどのくらい減らせるかにまとめました。
360pなら約64時間
いちばん軽い画質も見ておきましょう。
SD 360pは1分5.3MB・1時間0.31GBで、20GBなら約64時間という計算。
1日2時間見ても、1か月ずっと持つ水準になります。
画面を見ずに音だけ聞く使い方なら、ここまで下げても困りません。作業中のBGM代わりに流している人には向いた設定です。
ただし文字の多い動画では、読みづらくなる場面もあります。
上と下で約28倍の差
表の両端をあらためて比べてみましょう。
4Kの8.8GBと360pの0.31GBでは、1時間あたりで約28倍の開きがあります。
時間に直すと、約2.2時間と約64時間という違いになるわけです。
プランを上げるかどうかを考える前に、まず画質を見てください。同じ20GBのままで、持ちが何倍にもなる余地が残っています。
ここまでが「20GBでどれだけ使えるか」の上限と下限です。
20GBはどのくらいか、総務省の平均と比べる
自分が使いすぎなのかは、平均と比べると見えてきます。
国が通信会社7社から集めて公表している数字です。
1契約あたり月15,786.1MB
これが日本の平均です。
総務省の集計によると、1契約あたりの月間データ量は15,786.1MB。
GBに直すとおよそ15.8GBなので、20GBは平均の1.3倍ほどにあたります。
| 総務省が公表している数字 | 実測値 |
|---|---|
| 1契約あたりの月間データ量 | 15,786.1MB |
| うち下り(受信) | 14,481.7MB |
| うち上り(送信) | 1,304.4MB |
| 1年間の増え方 | 約1.2倍 |
| 3年間の増え方 | 約1.6倍 |
| 混み合う時間 | 21時 |
集計対象は移動通信事業者7社で、契約数は約2億3,626万にのぼります。
9割以上が受信に使われている
内訳を見ると、使い方の傾向が分かります。
下り(受信)が14,481.7MBに対して、上り(送信)は1,304.4MBしかありません。
割合にすると、9割以上が「受け取る」ほうに使われている計算です。
写真や動画を送る量より、見る量のほうがずっと多いということ。ギガを減らしている犯人は、送信ではなく受信の側にあります。
だからこそ動画の画質が効いてくるのです。
1年で約1.2倍に増えている
見落としやすいのが、増え方です。
月間平均トラヒック(通信量のこと)は1年間で約1.2倍・3年間で約1.6倍に増えています。
使い方を変えていなくても、動画やアプリ側が重くなっていくということ。
去年ちょうど足りていた人は、来年には足りなくなる可能性があります。「前は20GBで足りていたのに」という感覚は、思い込みではありません。
プランを選ぶときは、少し余裕を見ておくほうが安全といえます。
混み合うのは21時
時間帯のデータも公表されているのです。
いちばん混み合うのは21時で、平日は朝から少しずつ増えて12時に一度ピークを迎えます。
休日は朝から昼にかけて急に増え、そのあとはほぼ一定という形。
夜に動画が止まりやすいと感じるのは、気のせいではありません。混む時間を避けて見るだけでも、体感は変わります。
この時間帯に自宅で見るなら、Wi-Fiのほうが安定しやすいといえます。
この統計にWi-Fi分は入っていない
ここが、この数字を読むうえでいちばん大事な条件です。
次のトラヒックを含まない (中継パケット交換機を経由しないため)
-音声(通話)トラヒック
-公衆無線LANを経由したトラヒック
つまり15,786.1MBは、携帯回線だけで使った量ということ。
Wi-Fiで見たぶんは、この数字に一切含まれていません。
平均を出している人の多くは、自宅ではWi-Fiを使っています。自宅にWi-Fiがない人が同じ生活をすると、この平均を大きく超えます。
この記事の結論が自宅のWi-Fiに向かう理由も、ここにあります。

20GBを超えたらどのくらい遅くなるのか
Q&Aサイトでくり返し聞かれている不安に答えます。
ここではワイモバイル公式の書き方を例に見ていきます。
自動で課金されるわけではない
まず、いちばん多い誤解から解いておきましょう。
容量を超えたときに起きるのは速度の低下であって、勝手な追加請求ではありません。
公式にも、超えた場合は速度を落とすと書かれています。
知らないうちに請求が増える心配はありません。使いすぎても、その月の支払いは変わらないのが基本の形です。
ただし契約している会社の規定は自分で確かめてください。
請求月末まで速度が落ちる
いつまで続くのかも決まっています。
当月のご利用データ通信量が、料金プランに応じた一定量を超えた場合、
以下の通り請求月末までデータ通信速度の低速化を行います。
月の初めに超えてしまうと、1か月近く遅いまま過ごすことになります。
だから月末より、月半ばの残量のほうが大事といえます。
低速化は2段階になっている
意外と知られていないのがこの仕組みです。
ワイモバイル公式の表では、超過量に応じて1段階目と2段階目で速度が変わります。
プランによって1段階目は1Mbpsか300kbps、2段階目は128kbpsが上限という書き方です。
1段階目でもまだ使えると油断していると、2段階目でさらに落ちます。超えたあとの使い方まで気をつける必要があるということです。
この段階の設定は会社ごと・プランごとに違います。
戻すには自分で追加購入する
速度を元に戻す方法も用意されているのです。
公式は、追加容量を購入すれば速度を通常に戻せるとしています。
手続きは受信メッセージ内のリンク、会員ページ、電話の自動音声から選べる形です。
裏を返せば、買わなければ請求は増えません。「超えたら勝手に引き落とされる」という心配はしなくて大丈夫です。
毎月買い足しているなら、回線そのものを見直したほうが安く済む場面もあります。
【落とし穴】Wi-Fiにつないでいても20GBは減ることがある
ここは公式が原因を3つ挙げています。
心当たりがあれば、その日のうちに直せます。
公式が挙げている3つの原因
ソフトバンク公式は、消費が早くなる原因を3つに絞って書いています。
モバイルデータ通信がオフになっていない
※ Wi-Fi環境下でもデータ通信量を消費する場合があります。
残る2つはアプリの起動しっぱなしと自動更新の設定です。
モバイルデータ通信がオフになっていない
いちばん多いのがこれ。
公式は「Wi-Fi環境下でもデータ通信量を消費する場合があります」と注記しています。
つまり、つないでいれば安心とはかぎりません。
Wi-Fiがいつの間にか切れていて、気づいたら使い切っていた。Q&Aサイトにも同じ相談が今も投稿されています。
電波が弱くなった瞬間に、携帯回線へ切り替わることがあるからです。
自宅で動画を見るときは、接続先の表示をひと目で確かめる癖をつけたいところ。
アプリが起動したままになっている
2つめは、使っていないつもりの通信です。
公式はアプリケーションが起動した状態のままになっていることを原因に挙げています。
画面を閉じただけでは、裏で通信が続いている場合があるということ。
とくに動画や地図のアプリは、開いたままにしていると読み込みを続けます。使い終わったら閉じるだけで、目に見えて変わることがあります。
心当たりがある人ほど、効果が出やすい対処です。
自動更新の設定
3つめが、いちばん気づきにくい原因です。
公式はアプリやソフトウェアを自動更新に設定していることを挙げています。
更新は数百MB単位になることもあり、まとめて来ると一気に減る原因です。
更新を「Wi-Fiのときだけ」に変える設定が、多くの端末に用意されています。1回変えるだけで、以降ずっと効き続けます。
3つとも、お金をかけずに今日試せるものばかりです。
20GBがどのくらいで足りなくなるのか、共通点は4つ
使い切ってしまう人には、はっきりした共通点があります。
当てはまる数が多いほど、20GBでは厳しくなります。
家にWi-Fiがない
これがいちばん大きな分かれ目です。
先に見たとおり、総務省の平均にはWi-Fiで使ったぶんが含まれていません。
自宅でもすべて携帯回線から引かれると、同じ生活でも数字が跳ね上がります。
在宅の時間が長い人ほど差が開きます。平均と比べて「自分は使いすぎだ」と感じている人は、住まいの環境が違うだけかもしれません。
この点は、設定ではどうにもならない部分といえます。
画質を自動のままにしている
2つめは設定の話になります。
画質を自動にしていると、電波のいい場所では高い画質まで自動で上がるのです。
au公式も、高速通信時はHD動画が480〜1080Pで再生される場合があると注記しています。
本人は同じように見ているつもりでも、月によって減り方が変わるのはこれが理由です。電波が良い日ほど減るという、少し皮肉な仕組みになっています。
持ちを安定させたいなら、画質を固定するのが早道です。
動画を流しっぱなしにしている
3つめは見ていない時間の通信です。
作業中のBGM代わりに動画を流していると、映像のぶんまで受信し続けます。
音だけ聞きたいのに、いちばん重いものを受け取っているわけです。
音楽アプリなら1時間87MB、動画なら450MB以上。同じ1時間でも5倍以上の差がつくので、置きかえるだけで効きます。
次の動画が勝手に始まる自動再生も見直したいところ。
テザリングを使っている
4つめは、機器を増やしたときです。
パソコンやゲーム機をスマホにつなぐと、画面が大きいぶん通信量も増えます。
さらに会社によっては、テザリングだけ別の上限が決められているケースです。
据え置きのゲーム機を毎日つなぐ使い方なら、20GBはまず足りません。この場合は設定ではなく、回線を分けるほうが現実的です。
くわしくはデータ使い放題ならWi-Fiはいらないのかを4社の公式で確かめた話にまとめました。
4つのうち2つ以上に当てはまるなら、対策を打つ価値があります。

20GBのままでどのくらい減らせるか
プランを変えずにできることを4つ挙げます。
どれも費用はかかりません。
画質を固定する
いちばん効くのがこれです。
1080pから720pへ1段下げるだけで、20GBの持ちが約9時間から約18時間へ変わります。
スマホの画面で見るぶんには、違いはそれほど目立ちません。
アプリの設定から、モバイル回線のときだけ画質を下げる指定ができるものもあります。自宅のWi-Fiでは高画質のまま楽しめます。
設定にかかる時間は数秒です。
自動再生と自動更新を止める
次は、自分では操作していない通信を切ります。
ソフトバンク公式が原因に挙げているとおり、自動更新は大きな量になりやすい設定です。
「Wi-Fiのときだけ更新する」に変えておけば、外では動きません。
SNSの動画が勝手に再生される設定も同じです。見るつもりのないものに使われている通信は、まとめて止めてしまいましょう。
1回変えれば、その後はずっと効き続けます。
音声だけで済ませる
3つめは、見るものを置きかえる方法です。
音楽ストリーミングは1時間87MBで、動画の5分の1以下に収まります。
ラジオアプリも同じ音声なので、負担の軽さは似た傾向です。
作業中や移動中は、そもそも画面を見ていないことがほとんどです。聞くだけでいい時間を音声に寄せると、それだけで余裕が生まれます。
実際の数字はラジコの通信料を公式の数字で見た記事で確かめられます。
我慢ではなく置きかえなので続けやすいのが利点です。
使った量を月の途中で見る
最後は、気づくための習慣です。
平均は月およそ15.8GBなので、1日あたりに直すとおよそ0.5GBという計算になります。
半月で10GBを超えていたら、そのままでは足りない見込みです。
アプリごとの使用量は、スマホの設定画面から確認できます。犯人を決めつける前に、Wi-Fiなしで1ヶ月何ギガ使うかを測る手順で実際の数字を見るのが早道です。
月末に気づいても、打てる手はほとんど残っていません。
20GBでは足りないなら自宅のWi-Fiを用意する
設定で足りなければ、環境のほうを変えることになります。
順番に見ていきましょう。
Wi-Fiならギガが減らない
当たり前のようでいて、これがいちばん確実な方法です。
自宅の回線につないでいるあいだは、スマホの契約データを使いません。
4Kで映画を見ても、月末の残量には影響しないわけです。
画質を落とす必要も、自動再生を切る必要もなくなります。総務省の平均を出している人の多くが、自宅ではこの状態です。
在宅の時間が長い人ほど、効き方が大きくなります。
自宅に回線がない人の選び方
問題は、チケット先着をスマホで狙う場面も含めて自宅にWi-Fiがない場合です。
スマホ1台で暮らしていると、動画もゲームもすべて20GBから引かれます。
腰を据えて解決するなら、光回線を引くのが素直な選択です。
毎月データを買い足しているなら、その分を回線に回すという考え方もあります。使うほど得になるのは、上限のない側です。
動画もゲームも1本で済むので、BIGLOBE光プラス by auひかりプラスのように有線でもつなげる回線が向いています。
まずは住所を入れて、引ける物件かどうかを確かめるところからです。
\ ギガを気にせず見たい方は /
工事を待てない・できない場合
賃貸では、工事そのものが難しいケースも珍しくありません。
その場合は、コンセントに挿すだけで使えるホームルーター(据え置きの通信機器)という選び方があります。
回線工事がいらないので、届いたその日から使えるのが強みです。
大家さんへの確認や工事の日程調整がいりません。今月のギガがもう危ないという人には、いちばん早い道です。
工事を待たずに始めたいなら、BIGLOBE WiMAX +5Gのような置くだけの回線が候補になります。
引っ越しの多い人でも、持って動けるのが利点です。
\ 工事なしで始めたい方は /
手元にWiMAXの端末があるなら、SIMのみで契約できるかをまとめた記事のほうが近道になります。
賃貸でWi-Fiを用意するときに見るところ
賃貸ならではの確認点も押さえておきましょう。
順番を間違えると手戻りになります。
大家さんの承諾が要る場合がある
光回線を新しく引くときは、建物に手を入れる場合も少なくありません。
壁に穴を開けたり配線を通したりするため、大家さんや管理会社の承諾が必要になる場面が出てきます。
申し込む前に一度確認しておくと安心です。
あとから断られると、工事の日程を取り直すことになります。先に一本連絡を入れておくだけで、余計な手間を避けられます。
手続きの流れは賃貸の備え付けネットの評判をまとめた記事でも触れています。
工事なしで置くだけという選び方
承諾を取るのが難しいときの逃げ道もあります。
ホームルーターなら建物に手を入れないので、承諾のいらないことがほとんどです。
コンセントに挿すだけなので、退去のときの片づけも簡単。
スマホのギガを守るのが主な目的なら、速度よりも「すぐ使えること」を優先する考え方もあります。用途に合わせて選んでください。
備え付けのネットで足りるかどうかは賃貸ライフネットの評判をまとめた記事でも触れました。
対戦ゲームまで見るなら、有線でつなげる光回線のほうが向いています。
建物の設備を先に確かめる
そもそも、すでに設備が入っていることもあります。
部屋に光コンセントがあれば、工事なしで始められる場合もあるのです。
ただし、それだけで決まるわけではありません。
光コンセントがあっても、建物に来ている回線の種類しだいで工事が必要になります。設備の確認は、申し込みより先に済ませておくと安心です。
判断のしかたは工事不要になるかどうかは何で決まるのかをまとめた記事に整理しました。
「20GBはどのくらい」には保存容量を指す場合もある
最後に、冒頭で触れた切り分けの話をしておきます。
ここを間違えると、調べても答えが見つかりません。
Q&Aサイトでは2種類の質問が混ざっている
同じ言葉で、まったく違うことが聞かれているのです。
実際に「20GB どのくらい」で検索してみると、ゲームアプリの容量や端末のバックアップの質問が並びます。
その隣に、毎月のギガの質問も混ざっているという状態。
検索する側は区別せずに同じ言葉を使います。答える側も分けずに書くので、読んでも自分の疑問が解けないということが起こります。
まずは自分がどちらを知りたいのかをはっきりさせるところからです。
ギガと空き容量は別のもの
単位が同じでも、中身はまったく別です。
毎月のギガは通った量で、月が変われば元に戻ります。
いっぽう端末の空き容量は置いてある量なので、消さないかぎり戻りません。
水道にたとえると、ギガは1か月に流した水の量、空き容量はバケツの大きさです。同じリットルでも、意味がまるで違います。
この記事で扱ってきたのは、前者のギガのほうです。
どちらを調べているかの見分け方
迷ったときの目印は簡単です。
- 料金プラン・速度制限・月末という言葉が出てくる → ギガの話
- アプリが入らない・写真を消したい・バックアップという言葉 → 空き容量の話
空き容量のほうは端末の設定画面から実際の数字を見るのが確実です。
アプリごとの容量も、そこに一覧で表示されます。
この記事では空き容量の目安を数字で出していません。メーカーの公式ページに1分あたりの容量などの記載を見つけられなかったためです。
確かめようのない数字は、書かないほうが親切だと考えています。
ギガが残っているのに遅いときは、ドコモの5Gが4Gより遅い理由をまとめた記事で確かめてみてください。
20GBはどのくらい使えるかのよくある質問10選
読者からよく出る疑問をまとめました。
20GBでYouTubeは何時間見られますか
画質で大きく変わります。ahamo公式の数字で計算すると、4Kで約2.2時間、720pで約18時間、360pで約64時間です。一覧は画質を1段変えると20GBがどのくらいもつかが変わるにあります。
同じ720pなのに記事によって時間が違うのはなぜですか
公式3社の1時間あたりの目安が450MB・720MB・1,100MBと違うためです。どれかが誤りではなく、見ている条件が違います。内訳は公式3社でも2.4倍ちがうで確認できます。
20GBは多いほうですか
総務省の集計では1契約あたり月15,786.1MBなので、平均より少し多い水準です。ただし1年で約1.2倍に増えています。根拠は総務省の平均と比べるにまとめました。
20GBを超えたらどうなりますか
請求月末まで通信速度が落ちます。プランによっては2段階で低速化されます。くわしくは20GBを超えたらどのくらい遅くなるのかをご覧ください。
超えたら自動でお金を取られますか
自動で課金されるのではなく、速度が落ちる形です。戻したい場合は自分で追加容量を購入します。手順は20GBを超えたらどのくらい遅くなるのかで説明しました。
Wi-Fiにつないでいるのに減るのはなぜですか
ソフトバンク公式は「Wi-Fi環境下でもデータ通信量を消費する場合があります」と注記しています。原因は3つ挙げられています。内容はWi-Fiにつないでいても減ることがあるにあります。
20GBで音楽は何時間聴けますか
ソフトバンク公式の1時間87MBで計算すると約230時間です。動画の5分の1以下に収まります。ほかの用途は用途別に当てはめるにまとめました。
LINEの通話でギガは減りますか
減りますが、量はわずかです。au公式では1GBで音声通話が約40時間、ビデオ通話が約3時間とされています。数字は用途別に当てはめるで確認できます。
1日にどれくらい使うと20GBを超えますか
単純に30日で割ると1日あたり約0.67GBが目安です。平均の15.8GBなら1日あたり約0.5GBになります。見方は20GBのままでどのくらい減らせるかに書きました。
20GBあればゲームアプリはいくつ入りますか
それは毎月のギガではなく端末の空き容量の話です。この記事では扱っていません。見分け方は保存容量を指す場合もあるにまとめました。
まとめ:20GBがどのくらい使えるかは画質と平均で判断する
20GBは、日本の平均より少し多い水準です。
足りるかどうかは動画の画質で決まるので、まずそこを確かめてみてください。
数字の幅が分かってしまえば、残量に振り回されることは減ります。
それでも足りないなら、見る場所を家に寄せるのがいちばん確実です。

画質を見たら1080pのままだった。まずここを変えてみる。
自宅に回線がないなら、住所を入れて調べるところから始められます。
手元で条件を読みながら決められるので、急かされることがありません。
\ 自分のペースで見比べたい方は /
